新月の夜、人から凛々しい狼へと姿を変える獣人族が統治する王国があった。
王家には2人の公子がおり、ひとりは民衆からも人気の高い宇然(ユーラン)公子。
もうひとりは、凛々しい狼に変身できず真っ白な小型犬になることから『一族の恥晒し』と呼ばれる公子――名は飛然(フェイラン)と言う。
ある新月の夜、いつものように閉じ込めるためのように用意された自室で眠る飛然のもとに
王家の警備を搔い潜り侵入した人間の少年が現れて――!?
自由を知らない訳あり公子と自由を望む少年の
中華異種族バディ・ファンタジー!